お盆休みが始まった11日、岩手県内各地は帰省客らでにぎわった。新型コロナウイルス感染症「5類」移行後、初めての大型連休となり、古里との往来を控えていた人もレジャーや買い物を満喫。新幹線はほぼ満席で、宿泊施設は満室状態が続く。観光地には訪日外国人客の姿も見られ、岩手にコロナ禍前の夏の光景が戻ってきた。
一関市東山町の猊鼻渓(げいびけい)は同日、家族連れを含む幅広い年齢層の帰省客、観光客が訪れた。駐車場は県外ナンバーの車が目立ち、海外からの団体客の姿も。舟下りで船頭のげいび追分に耳を傾け、深緑の絶景や砂鉄川の流れを楽しんだ。
げいび観光センターによると、お盆休み初日の人出は、昨年の約1.5倍。東京都から家族で訪れた戸崎瑛介君(船堀二小5年)は「自然豊かで楽しい」とにっこり。母純子(すみこ)さん(41)は「船上で涼やかな気分を味わうことができた」と喜んだ。