パリ・サンジェルマンは8月12日、バルセロナからフランス代表FWウスマン・デンベレを完全移籍で獲得したことをクラブ公式サイトなどで発表した。契約期間は5年間で、背番号は「23」に決定している。
移籍金の額は明らかにされていないが、スペイン『アス』紙電子版によると、5040万ユーロ（約80億700万円）が支払われるという。ただし、バルセロナとデンベレの契約により、そのうちおよそ半額の2500万ユーロ（約39億7170万円）はデンベレ側が手にすることになっているようだ。
PSGへの移籍決定を受け、デンベレは次のようにコメントを発している。
「PSGに加入できてうれしいし、新しいチームでプレーするのが待ちきれない。このクラブで成長し続けて、全てのファンから誇らしく思ってもらえるよう願っているよ」
また、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長は「ウスマン・デンベレをPSGに迎え入れることができてうれしく思う。彼は我々のクラブにとって重要度が高く、献身的な選手となってくれるだろう」と歓迎の言葉を述べ、次のように期待を寄せた。
「ウスマンがPSGに示してくれた情熱と決意は素晴らしいもので、このクラブに所属する選手全員に求めている姿勢と完全に一致している。クラブが新しく偉大な時代を迎えるにあたり、2018年ワールドカップで優勝したフランス代表のメンバーをまた一人、PSGに迎え入れることができて誇らしく思っている」
デンベレはバルセロナのシャビ監督から信頼を寄せられており、当初は残留に前向きな姿勢を見せていた。しかし最近になって「クラブ内に自分の放出を望む人間がいる」と感じるようになり、シャビ監督にも直接、退団の意思を伝えていた。そのタイミングでPSGへの移籍の噂が浮上し、クラブ間の交渉が続けられていた。バルセロナにとっては、ラ・リーガ開幕直前のタイミングで手痛い主力の離脱となった。
