小山の乳児死亡、殺人容疑で母親に逮捕状 13日にも再逮捕

乳児の遺体が見つかった現場付近を調べる警察官=7月19日、小山市

 栃木県小山市城東2丁目の空き地で7月、ビニール袋に入った乳児の遺体が見つかった事件で、県警が殺人の疑いで、母親の小山市、派遣社員の女(36)=死体遺棄容疑で逮捕=の逮捕状を取ったことが12日、捜査関係者への取材で分かった。13日にも再逮捕する方針。

 捜査関係者によると、女は県警の調べに、乳児への加害行為を認める趣旨の供述をしている。遺体の頭頂部には強い力が加わった形跡があった。遺棄現場と別の屋外で出産し、殺害した疑いが持たれているという。

 県警は7月下旬、自宅近くの空き地に乳児の遺体を遺棄したとして、死体遺棄の疑いで女を逮捕した。

 県警によると、女は「自分が産んだ赤ちゃんを捨てた」などと供述。司法解剖の結果、乳児の死因は頭蓋内損傷で、頭頂部付近には骨折があった。他に目立った外傷はなかった。乳児は男児で生後数時間程度だったとされる。服は着ておらず、へその緒が付いた状態だった。

 遺体は7月19日夕に発見された。通行人が空き地で赤ちゃんの遺体のようなものを見つけ、110番した。駆け付けた警察官が半透明のビニール袋に入った遺体を確認した。現場はJR小山駅から東に約600メートルの一戸建てやアパートなどが並ぶ住宅街。

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