宇佐パン粉とダスキン宇佐、子ども食堂へ定期支援協定 冷凍パンを無償提供【大分県】

連携協定を結んだ岩井正久代表(前列左から2人目)、五所正信代表(前列左端)ら関係者=宇佐市役所
子ども食堂に無償提供する規格外の冷凍パン

 【宇佐】宇佐市の宇佐パン粉(岩井正久代表、長洲)とダスキン宇佐(五所正信代表、畑田)は毎月、市内の子ども食堂に規格外の冷凍パンを無償で提供する取り組みを始めた。

 宇佐パン粉は7月、自社で製造する冷凍パンの規格外品を子ども食堂に贈り、好評だったことから継続支援を決めた。

 定期的に開いている市内の4カ所が対象。それぞれの子ども食堂が必要とする個数を市がとりまとめ、ダスキン宇佐がボランティアで配送する。

 市役所で今月7日、両社と市、各子ども食堂の代表が「市すくすく子ども食堂ネットワーク連携協定」を結んだ。市によると、企業が子ども食堂に定期的に支援する協定は県内では初めてという。

 岩井代表は「フードロス削減と子ども食堂の支援が同時にできる。継続は力と考え、支援を続けていきたい」とあいさつ。是永修治市長は「子ども食堂は民間の力を借りた子育て支援。このような連携協定は全国でも少なく画期的だ。支援の輪がますます発展するよう応援したい」と感謝した。

 子ども食堂「鈴(りん)ごんっち」(森山)の大嶋久美子代表(43)は「前回のパンはとても喜ばれた。定期的な支援は利用者の安心につながる。提供回数を増やすことも検討したい」と話した。

© 有限会社大分合同新聞社