【台風情報】本州に迫る台風7号 15日(火)近畿・東海に上陸避けられず 本州“縦断”でお盆のUターン直撃 進路予想ブレ幅小さく 

暴風域を伴って15日(火)上陸は避けられず

13日(日)午前9時現在、八丈島の南約380kmの海上にあって強い勢力で北西へゆっくりと進んでいます。発達のピークは過ぎていますが中心を取り巻くように渦状の雲はしっかりとしています。次第に本州へと迫っています。

気象庁(13日午前9時発表)

気象庁の進路予想では、進路を次第に北西~北よりへと変えながら比較的ゆっくりとした速さで北上します。

気象庁の進路予想で示される予報円は「その時間に台風の中心が入る確率が70%の円」です。予報円がだいぶ小さくなっていますが、これは予想のブレ幅が小さくなってきたことを示しています。

夏の太平洋高気圧が張り出しているため、台風7号は北西~北へ北上します。台風を加速させるような上空の強い風もないためゆっくりです。

14日(月)午前9時には潮岬の南東海上を中心とする予報円に、15日(火)午後9時には北陸沖の日本海を中心とした予報円に達する見込みです。近畿~東海地方に上陸して本州を縦断、日本海へと抜ける可能性が高まっています。本州を縦断する際もゆっくりとした速さで北上する予想です。

アメリカ海軍(13日午前3時発表)

気象庁の進路予想とほぼ同様の進路・タイミングとなっています。

ヨーロッパ中期予報センター(12日午後9時予想)

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

ヨーロッパモデルのアンサンブル予想結果(246時間先まで)を見ると、個別の予想結果である一つ一つのラインは近畿~東海地方を中心に多くなっています。進路予想のブレ幅はかなり小さくなってきました。

お盆のUターンを直撃 上陸を前提に行動を

台風7号は15日(火)に近畿~東海地方に上陸して本州を縦断、日本海へ抜けるのは避けられない状況です。大雨・暴風・高波など大荒れの天気が予想されます。

今のうちに台風への備えについてもう一度確認をお願いします。海や山のレジャーをはじめ計画の変更も必要です。また、お盆休みのUターンラッシュのピークと重なるため交通機関が大きく混乱することが予想されます。

今後の最新情報を確認してくれぐれも無理をせず安全第一で柔軟な対応をお願いします。

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