青森・むつ市「まさかりスイカ」出荷ピーク 「シャリシャリ食感味わって」

髙松代表(左から2人目)の説明を聞き、まさかりスイカを投げ渡す山本市長(右)=12日、むつ市の新栄農場
みずみずしい「シャリ感」が特徴のまさかりスイカ

 青森県むつ市の農業生産法人「新栄農場」(髙松久希代表取締役)が栽培している「まさかりスイカ」の出荷が、最盛期を迎えている。今月末ごろまで市内のスーパーなどに出荷される予定で、髙松代表は「シャリシャリの食感とみずみずしさを味わってほしい」と話している。12日朝、山本知也市長が農場の視察に訪れ生育状況を確認、スイカの収穫や試食を体験した。

 同社は6年前から果肉がぎっしり詰まり空洞が少ない品種「羅皇(らおう)」を生産している。試験的に栽培を始めた当初は50株ほどだったが現在は約2千株までに増加。一つ一つのスイカの甘みを増し高品質にするため、1株に2、3個だけになるよう整枝作業を行っている。

 髙松代表によると、下北は昼夜の気温に寒暖差があるため糖度を高めやすく、収穫したスイカは重さ約10キロ、糖度は13度程度になるという。さらに今年は天候に恵まれたことで「食感も甘みも上出来。多くの人に食べてみてほしい」と語った。山本市長は「お盆の時期に、ぜひ味わってほしい。むつの果物を代表する名産品になれば」と述べた。

© 株式会社東奥日報社