昭和の生活空間再現 茨城・下妻 道具174点、街並み写真も

昭和時代に使われた生活道具=下妻市長塚乙

昭和時代に使われた生活道具をそろえた企画展「昭和レトロなくらしとどうぐ展」が、茨城県下妻市長塚乙の市ふるさと博物館で開かれている。同市が誕生した1954(昭和29)年当時の街並みを伝える写真パネルも飾られ、時代の移り変わりが分かる。

展示品は174点。木製の氷冷蔵庫、炭火アイロン、真空管ラジオ、ガラス製ハエ取り器、有線放送用電話機、木製レジスター、足踏みオルガンなど、現代ではお目にかかれない貴重な道具が解説付きで並ぶ。特に昭和初期と、昭和30~40年代の家庭の居間をイメージした生活空間の展示が見どころだ。

市で保管していた昭和29年当時の写真もパネルで展示。街の風景や映画劇場、病院、砂沼の様子などを振り返ることができ、ノスタルジックな雰囲気を味わえる。

同館の担当者は「小中学生が両親や祖父母と一緒に来てもらい、歴史や生活の移り変わり、便利になったことを感じてほしい」と話している。

展示は31日まで。問い合わせは同館(電)0296(44)7111。

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