宇都宮の街なかに子どものたまり場 カフェで軽食、“推し色”クリームソーダも

オープンを記念して開かれた音楽イベント。手前は駄菓子コーナー

 街なかの子どもたちのたまり場に-。“子どもカフェ”が栃木県宇都宮市江野町で始まった。7月にオープンした「GANDHARA CAFE(ガンダラカフェ)」が子ども限定の時間を設けた。ガンダラカフェは「アートとカルチャー」がコンセプトでイベントも開催。地域に根付いたコミュニティースペースを目指す。

 子ども限定となるのは第1、第3の月、水曜日で、月曜日は午前10時~正午、水曜は午後3~5時。対象は高校生以下とその保護者で、市の「子どもの居場所」に登録を予定する。

 子どもたちが過ごしやすいよう、小上がりを設置。手軽に食べられるおにぎりやカップラーメン、駄菓子を販売する。“推し色”になるクリームソーダなどもある。希望があれば、小学生の勉強をスタッフが教える。Wi-Fiや電源もある。

 運営は合同会社「スパイルロック」。代表のナマイアキコさん(48)によると、宇都宮短大付属高時代の演劇部のメンバーが集まりイベントを企画してきたが、その活動や、地域とつながる拠点がほしいと考えたという。会社を設立しカフェを実現した。

 「家でも学校でもなく子どもたちが過ごせる場所として利用してほしい」とナマイさん。また「今のオリオン通りには私たちの頃と違って高校生の行き場がない。高校生も気軽に立ち寄れる秘密基地のようになれば」と話している。

 7月末にはオープン記念の音楽イベント「廃品音楽実験室」を開催。子どもから大人まで約20人が演奏を楽しんだ。イベントは随時、開かれる。

 ガンダラカフェは江野町11の6 むぎくら中央ビル2階のB。営業時間は午前10時~午後7時。不定休。(問)028.680.4030。

ナマイさん(左)と店長。大きな窓からはオリオン通りや釜川が見える

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