白は“レアル・マドリー”だった?!吉田が加入のLAギャラクシー「自由自在のユニデザイン」

吉田麻也の新天地に決まったメジャーリーグ・サッカー(MLS)のLAギャラクシー。

このチームのユニフォームにはとくに決まったスタイルは無く、ホームユニフォームの色(つまりメインカラー)もMLSの1年目となる1996年から現在まで、この29年間で3度も変更している。自由の国アメリカらしく、ユニデザインも自由自在だ。

ここでは、そんなクラブ歴史上でポイントとなる6つのユニフォームをご紹介しよう。

1996 ホーム

LAギャラクシー 1996 Nike ホーム ユニフォーム

選手:コビ・ジョーンズ

1996年にスタートしたMLSでの記念すべき初ユニフォームは、グリーンとブラックの半々デザインにゴールドとレッドを組み合せたもの。現在のユニフォームデザインとは全く異なる。

「緑・金・赤」の3色はロサンゼルスの旗(3色旗)と同じで、中央境界線や袖のギザギザも同様に旗を想起させる。ちなみに旗と無関係のブラックは当時のトレンドカラー。

2021-22 アウェイ

LAギャラクシー 2021-22 adidas アウェイ ユニフォーム

選手:ハビエル・エルナンデス

2021、2022の2シーズンで使用したアウェイユニフォームはストライプデザインを採用。中央にブラックを配しグリーンとゴールドを組み合せたストライプは、MLS2年目だった1997年のホームユニフォームを再現したもの。アウェイには珍しい色の採用だった。

2000-03 アウェイ

LAギャラクシー 2000-03 Nike アウェイ ユニフォーム

選手:サーシャ・ヴィクトリン

色・デザインなど様々なユニフォームが存在するLAギャラクシーだが、3シーズンで使用したこのアウェイユニフォームは歴代で唯一の「LOS ANGELES」ロゴ入り。

当時のMLSチームはユニフォーム胸部にチーム名をプリントしていたが、LAギャラクシーはこのアウェイユニフォームのみ地名を入れていた。

2016-17 ホーム

LAギャラクシー 2016-17 adidas ホーム ユニフォーム

選手:スティーヴン・ジェラード

2012年から19年まで、LAギャラクシーは4つのホームユニフォームに斜めストライプの“たすき”デザインを採用。このスタイルは2003年から06年にも一度使っている。

“たすき”自体はクラブや街の歴史とは無関係だが、使い始めたら定番スタイルのごとく数年使い続けるのがこのクラブの特徴であり興味深い。

2006 ホーム

LAギャラクシー 2006 adidas ホーム ユニフォーム

選手:ランドン・ドノヴァン

1996年のリーグ1年目からホームはグリーンを基調としたデザインだったが、2003年から06年までの“たすき”デザイン期はゴールドに変更。ロサンゼルス市旗の中心に据えられオレンジ畑を意味するこの色は、2006年まで使用したエンブレムのメインカラーでもある。

2007 ホーム

LAギャラクシー 2007 adidas ホーム ユニフォーム

選手:デヴィッド・ベッカム

クラブは2007年にメインカラーをそれまでのゴールドからホワイトに、そしてエンブレムを新しいデザインにそれぞれ変更する。かつてのアウェイカラーをメインに採用し、全く異なるデザインのエンブレムが登場という「リブランディング」は話題となった。

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2つの変更の背景にあるのは、2007年夏に加入したデヴィッド・ベッカムの存在と言われている。

当時レアル・マドリーに所属していたベッカム。LAギャラクシーとの契約が明るみになったのは2007年1月だが、それとほぼ同時に(あるいはそれ以前から)スター選手の移籍に合わせる形で、クラブ側とadidasが「リブランディング」に向けて動き出していたという。

ベッカムの背番号はレアル時代と同じ23番。キットカラーのホワイトはレアル・マドリー(そしてイングランド代表)の色。スター選手の加入に合わせたような完全新作の光り輝くエンブレム。全てが移籍に向けて用意周到に計画されたとしか思えないタイミングだった。

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