子ども音楽劇成功させるぞ 26日、氷見・芸文館 公演へ通し稽古に汗

通し稽古に励む出演者=氷見市ふれあいスポーツセンター

 氷見市芸術文化館で26日、小中高生のオリジナル音楽劇「イヤサー!~舞いつなげ、氷見のこえ~」(富山新聞社後援)が公演される。東京から氷見に引っ越してきた少女が獅子舞などに触れ、自分の居場所を見いだす物語で、26人が出演する。公演を間近に控え、13日は出演者が通し稽古に励んだ。

 音楽劇は昨年の芸術文化館の開館を契機に、市文化振興財団が企画。昨年7月の始動時は参加者7人だったが、市内の小学校でワークショップを実施するなどして数を増やしてきた。

 6月に配役が決まり、出演者は台本読みやダンス、音楽演奏などのパートに分かれて練習に取り組んで来た。物語の重要な舞台となる上日寺の大イチョウなどの大道具も保護者らと一緒に制作した。

 今月上旬からは通し稽古を始め、13日は氷見市ふれあいスポーツセンターで、出演者が真剣な表情で演技やダンスに取り組んだ。主人公ユキ役の屋敷奈緒さん(10)=同市朝日丘小4年=は「最初は恥ずかしかったけど、だんだんなれてきた。せりふもすらすら言えるようになったので見てほしい」と意気込んだ。本番の舞台には、市内の青年団による獅子舞や、木遣唄の保存会なども出演する。脚本、演出を手掛ける地域おこし協力隊の比屋根秀斗さん(37)は「勢いのあるいいパフォーマンスを見せたい」と力を込めた。入場料は千円(高校生以下500円)。

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