台湾副総統、南米パラグアイ到着 大統領と会談

米ニューヨークで開かれた会合であいさつする台湾の頼清徳副総統=13日(総統府提供・共同)

 【サンパウロ共同】来年1月の台湾総統選の与党、民主進歩党(民進党)候補、頼清徳副総統は14日、南米で唯一台湾と外交関係があるパラグアイを訪れ、アブド・ベニテス大統領と約30分会談した。スペイン通信などが報じた。15日に次期大統領となるペニャ元財務相の就任式に出席する。

 中南米では近年、中国の圧力を受けて台湾と断交する国が相次いでいるが、ペニャ氏は4月の大統領選で、台湾と断交して中国と国交を樹立する方針を示唆していた野党連合の候補らを破った。

 頼氏は12~13日、経由地として米ニューヨークを訪れ、米国との友好関係を強調。中国外務省報道官は13日「強烈な不満と強烈な非難」を表明した。

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