日展特別会員、美術団体・光風会常務理事などを務める茨城県大子町出身の洋画家、清水優さんの絵画展が29日まで、同町大子の大子ドレメ美術館で開かれている。冬から春にかけての時期に描かれた油彩画「袋田の滝」をはじめ、長年モチーフにしてきた漁港などの海や筑波山などの県内外の風景画を中心に絵画36点が展示されている。
同館近くに生家があったという清水さん。茨城大を卒業後に美術教師となり、30歳まで生家に住みながら町内の小中学校で子どもたちを指導した。現在は同水戸市に住む。絵画展は過去2回、町内で開いているが、同館では初めて。
清水さんは「子どもの頃、自然豊かな山々に囲まれた久慈川沿いに住んでいた。この川を下っていくとどんな風景があるのだろうと思い、広い海に憧れを抱いていた」と画家としての原点を話す。午前10時~午後4時(29日は同3時まで)。水・木曜休館。入場無料。