国史跡「出島和蘭商館跡」 入場者700万人 兵庫の家族に認定証 長崎県

入場者700万人の認定証や記念品を受け取る山根さん家族=長崎市、出島和蘭商館跡

 2006年にリニューアルした国史跡「出島和蘭商館跡」(長崎市出島町)の累計入場者が14日、700万人に達した。節目の入場者となった兵庫県赤穂市の山根直英さん(43)家族4人に認定証などを贈るセレモニーがあった。
 同史跡では96年から本格的に始まった市の出島復元整備事業が続いている。これまで06年にオランダ商館長の住居だった「カピタン部屋」や17年に「出島表門橋」などが段階的に復元されている。本年度はコロナ禍前と同水準の50万人の入場を見込む。27年度には「町人部屋」の復元が完成する予定。
 山根さん家族は妻の恵子さん(43)が五島市出身。お盆の里帰りを兼ねた旅行で初めて出島を訪れた。直英さんは「びっくりしたけど良い思い出」。認定証のほか、家族分の年間パスポートと限定のテディベア「キャピタん」を受け取った。


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