アート体験通じ国際交流 多久市在住の外国人と地域住民

アート体験を通じて交流する多久市在住の外国人と地域住民=同市北多久町のあいぱれっと

 地域で暮らす外国人と日本人が互いに理解を深める佐賀県主催の国際交流イベントが6日、多久市まちづくり交流センター「あいぱれっと」であった。同市で働く外国人20人を含む約70人が参加し、アート体験を通して触れあった。

 西九州大短期大学部の牛丸和人教授がコーディネーターを務め、ハート型のアート作品を作る簡単なワークショップを開催。インドネシアやミャンマー、タイ出身の外国人と地域住民が一緒のグループになって作品を完成させた。

 市内のシートベルト製造工場で1年前から働いている23歳と20歳のインドネシア人女性は片言の日本語を駆使し、地域住民も分かりやすい日本語を心がけてコミュニケーションを楽しんでいた。

 県国際課によると、同市の外国人住民は増加傾向にあり、今年1月1日時点で243人。人口に占める外国人の割合は鳥栖市、基山町に続いて県内で3番目に高く、同課の職員は「多文化共生の地域づくりにつながれば」と話した。(市原康史)

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