災害時のための備え、家族で考えよう 矢板で防災教室 避難所の利点や不便さ体験

段ボールベッドの組み立てを体験する参加者たち

 【矢板】頻発する傾向の大規模自然災害に備え、親子で防災について考えてもらおうと、市はこのほど、市生涯学習館で「市親子で考え、体験する防災教室」を開いた。市内の小学生と保護者24人が参加した。

 とちぎ男女共同参画財団職員で防災士の芳村佳子(よしむらよしこ)さんが、市内でも大きな被害をもたらした2019年の台風19号を引き合いに災害時に起きることや、思いやる意識の大切さなどについて説明した。

 参加者は市防災ハザードマップを広げ、各自で避難場所などを確認。段ボールベッドを組み立てたり、非常食を試食したりして避難所の利点や不便さなどに思いを巡らせた。

 母親と参加した矢板小5年蜷木慈海(になぎいづみ)さん(11)、同4年仁雪(みゆき)さん(9)姉妹は「いい体験ができた。日頃の備えを家族と相談してやってみたい」などと話した。

© 株式会社下野新聞社