ヨーロッパサッカー界は夏の移籍市場真っ只中にあり、様々な噂が飛び交っている。
そんな移籍情報に精通している人物として有名なのが、イタリア人のファブリツィオ・ロマーノ氏だ。
X(旧Twitter)のフォロワー数は1800万人を超えるなど大きな影響力を持っている。
吉田麻也が妻にさえ知らせていなかった移籍情報をロマーノ氏が持っていたことに仰天したことも話題になった。
そのロマーノ氏は、『FourFourTwo』のインタビューで自身について語っている。
「16~17才の頃にイタリアの小さなウェブサイトでサッカー関連の記事を書き始めた。
スペインで働くエージェントたちにコンタクトして、バルセロナBの選手についての些細なニュース記事を書くのを手伝ってもらった。
マウロ・イカルディの代理人と一緒に働いていた人物に連絡したのがきっかけだった。
イカルディはまだ子供で、バルセロナから移籍したがっていた。その人物から彼がサンプドリアに移籍するという情報を得た。
イカルディはそこ(サンプ)で素晴らしい活躍をしたので、インテルが彼の獲得を決めた。私の初めての大スクープは、イカルディのインテル移籍だった」
「(SNSで目立つ存在になると批判の的にもなるが)
批判は理解できるし、それはポジティブなものだと思っている。
自分のどこが間違っているのかを理解する助けになる。ただ、ひとつ条件がある。そういう批判は、顔や名前を出しているリアルな人からしか聞きたくない。
(過去には“荒らし”に対して電話突撃することもあったが)
ある種のリスペクトがあるべきだと感じている。リスペクトを持つことは本当に大切。Twitterでこういうことを言うのは至極簡単だが、街中で会ったら絶対にしないはずだ。
毎日、1日20時間働いている。移籍についてね。
自分は本当に幸運だと感じているよ。大変な仕事ではないからね。
時間的には大変だが、夢のような仕事さ。サッカーの仕事をしている。それは自分にとっての夢。
正直、フォロワー数や毎日僕のニュースを見ている人達を見ると不思議な気持ちになる。
街中で呼び止められ、写真や動画をお願いされるのには驚く。人々に愛されるときもあれば、あまり喜ばれない時もある。それも仕事の一部さ。
自分は注目されるべきではない。クラブや選手、移籍がそうあるべきだ。でも、サッカー界はとても不思議だからね!(笑)」
なんでも、自身が発信したなかで、最も忘れられない情報は、マルク・ククレジャのブライトンからチェルシーへの移籍だそう。
一時はブライトンがロマーノ氏の情報を否定したが、その後、彼はチェルシーへの移籍が決まった。
そんなロマーノ氏の代名詞といえば「Here we go」。一生忘れない「Here we go」は、クリスティアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドに復帰するという情報を発信した際のものだそう。