アルゼンチン通貨切り下げ 対ドル20%、利上げも実施へ

14日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで、両替店の休業を伝える張り紙(AP=共同)

 【サンパウロ共同】アルゼンチン中央銀行は14日、通貨ペソを対ドルで約20%切り下げた。13日の大統領選予備選で、中銀の廃止を唱えるリバタリアン(自由至上主義者)のミレイ下院議員が躍進、経済見通しが不透明になりペソが急落した動きに対応した。また急激な通貨安を抑制するため、政策金利を97%から118%に引き上げると発表した。

 地元メディアによると、中銀はペソの対ドル公式レートを、10月22日の大統領選まで1ドル=350ペソで維持するとしている。一方、14日の非公式レートは1ドル=685ペソ。小さな政府を絶対的信条とするミレイ氏は通貨のドル化も訴えている。

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