広島市の基町高校の生徒が描いた「原爆の絵」のパネル展が、東京・有楽町で開かれています。
広島市立基町高校では、2007年度から生徒たちが被爆者の証言に耳を傾けて、原爆の記憶を絵に残す取り組みを続けています。
会場にはこれまでに生徒らが描いた33点が展示されています。
こちらの作品は当時4歳の証言者が、爆風で吹き飛ばされて井戸にぶつかり気を失ったという体験を描いたものです。
直前に強烈な閃光が走り、左腕から指先にかけてものすごい痛みと熱さを感じたということです。
会場には東京大空襲を体験したという、87歳の都民の姿もありました。
東京大空襲を体験(87)
「(大空襲で)自分の家が焼けているのも知りませんでしたけど、戻る途中で亡くなった方とかいっぱい見て、子どものころなんですけど、そういう思い出を余計に思い出しながら見ました」
主催する 大越貴之 さん
「(鑑賞することで)継承という後世にどう託すかという問題に、1人ひとりが取り組んでいく第一歩になるんじゃないかと思っています」
展示会は、東京交通会館で19日まで開催されています。