遠回りしていない?タイプ別!最短で「下半身太り」から脱却する方法

「下半身が太りやすい」「むくみが気になる」そんな風に下半身太りでお悩みの方はいませんか? すっきりとバランスのよい体型に憧れている女性は多いです。

下半身太りには、いくつかの原因があります。

原因にあった対策をすることで、下半身太りを効率よく解消できるかもしれません。今回は、下半身太りの原因と対策をご紹介します。

1 下半身太りの原因とは?

まずは、ご自身がどのタイプの下半身太りなのか、原因を見極めましょう。

1-1 脂肪

スイーツや揚げ物など脂質の多い食事をとっていたり、アルコールの摂取量が多かったりする方は、脂肪がつきやすいです。

脂質は、ほかの栄養素(糖質・タンパク質)と比較してエネルギー量が高く、1gあたり9kcalあります。そのため、同じ重さを摂取していたとしてもエネルギー量が多くなってしまうのです。また、脂質のとりすぎは直接的にからだの脂肪量の増加にもつながります。

さらに、アルコールの摂取は中性脂肪やコレステロール値を上げ、メタボリックシンドロームを引き起こすリスクが高いです。

1-2 むくみ

塩分の摂取量が多い方は下半身がむくみやすいです。

塩の成分である「ナトリウム」は、カリウムと共に体内で水分量の調節をします。ナトリウムには水分をためこむ作用があるため、塩分をとりすぎるとからだに水分がたまり、むくみやすくなるのです。

1-3 筋肉不足

筋肉量が少ないと、代謝が落ちて脂肪がつきやすくなります。

また、ふくらはぎの筋肉は、血液を心臓に戻すためのポンプの働きがあり、ポンプの役割が十分にできないことで足に血液がたまり、むくみにつながります。

1-4 姿勢が悪い

姿勢が悪いと筋肉を正しく使うことができず、太って見えることがあります。

たとえば、日常的に反り腰の姿勢をとっている方は、太ももが張りやすく、足が太く見えやすいです。

よく足を組んで座っている方や、片方の足にだけ体重をかけて立つことが多い方などは骨盤が左右に、反り腰や猫背の方は骨盤が前後に傾いてしまっているかもしれません。

2 タイプ別!下半身太りの効率的な解消法

下半身太りを解消するために、タイプ別の対策をご紹介します。

2-1 脂肪タイプ

食生活を見直しましょう。

スイーツや揚げ物を多く食べている方は、頻度や量を減らすように意識してください。脂質の摂取量自体を減らすことで、体脂肪が増えるのを抑えることができます。

どうしても小腹が空いてしまったときは、小魚やゼリー、ギリシャヨーグルト、素焼きのナッツなど、脂質が少ないものを選ぶようにしてみませんか?

2-2 むくみタイプ

塩分をとりすぎていないか、食生活を見直しましょう。

・ラーメンなどの汁をいつも飲んでいる
・醤油やソース、ドレッシングなどをたっぷり使うのが好き
・しょっぱいおつまみが好き

こういった方は、塩分摂取量が多すぎるかもしれません。自宅では減塩調味料を使う、ソースやドレッシングは上からかけずに「つける」ようにすると、手軽に減塩に取り組むことができます。

2-3 筋肉不足タイプ

筋肉をつけて代謝を上げ、太りにくい体質を目指しませんか?

下半身の筋肉は他の部位と比べて大きいので、鍛えることで代謝アップの効果が大きく、効率的です。スクワットなら自宅でも簡単に取り組めます。

女性はホルモンの関係で筋肉が大きくなりにくいので、筋力トレーニングで足が太くなることはあまり心配しなくてもよいでしょう。

2-4 姿勢タイプ

正しい姿勢で過ごすように、以下の点に気をつけてみてください。

・足を組まない
・バッグや荷物を片方の腕でばかり持たない
・猫背や反り腰になっていないか鏡を見て意識する
・反り腰の場合はハイヒールを控える

ハイヒールは反り腰になりやすいので、できるだけヒールの低い靴を履くと姿勢を正すのによいでしょう。

3 全タイプ共通!下半身太り脱却の基本ルール

下半身太り解消のために、どんなタイプの人にも共通して当てはまる対策もあります。

3-1 からだを冷やさないようにする

代謝が低下するとからだが冷え、また、からだが冷えることで代謝が悪くなります。

「冷え」は悪循環のもとなのです。入浴する、靴下や手袋を着用する、適度にからだを動かすなどして、からだを温めるように意識しましょう。

3-2 ツボ押しをする

冷えの解消には、ツボ押しもおすすめです。

からだ全体を温める「合谷(ごうこく)」を押してみましょう。手の人差し指と親指の骨がぶつかるところにあります。からだを温めるほか、頭痛や肩こり、ストレス、集中力の低下など、さまざまな不調に効果的です。

ちょっとしたスキマ時間にも簡単に押せるツボなので、ぜひ試してみてください。

4 根本的な下半身痩せには漢方薬もおすすめ

下半身太りの解消には、冷えや血流の改善も大切です。効率的に下半身太りの対策をするために、漢方薬も取り入れてみませんか?

下半身太りの原因として、脂肪の蓄積や水分代謝の乱れによるむくみ、ホルモンバランスの乱れなどが考えられます。

下半身太り対策には、

・脂肪の燃焼を促す
・脂肪の吸収を抑制する
・血流をよくして基礎代謝を上げる
・水分の循環をよくして老廃物を排出する

といった漢方薬を選びます。
漢方薬は、太りにくく痩せやすい体質を目指せることもメリットです。

<下半身太りにおすすめの漢方薬>

五苓散(ごれいさん):
体内の水分代謝を整えることで、余分な水を尿として排出しむくみを解消します。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):
便秘を解消するとともに、脂質の代謝を促すことで、肥満症に効果があります。

漢方薬は、ご自身のからだの状態や体質に合ったものを選ぶことが大切です。ですが、どんな漢方薬が合っているのか、見極めるのはなかなか難しいでしょう。漢方薬の選び方で迷ったら、専門家に相談してみませんか?

スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談も話題です。あんしん漢方は、AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービスです。

スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方薬をチェックしてみましょう。

5 まとめ

今回は、下半身太りの原因と、それに合わせた対策をご紹介しました。
原因に合わせた対策をとることで、下半身太りを効率よく解消できるかもしれません。ご自身のタイプを見極め、対策を実践してみてください。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
中山 歩実(やまなか あゆみ)

長期療養型病院での在勤中、中々改善しない症状に対し、体の根本からの改善を目指し漢方を使った治療を担当。

様々な病気の段階の方と接する中で、正しい医療情報を得ることの難しさを痛感し、ライター活動を開始。幅広い疾患や薬、漢方薬についての情報発信を行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

(mimot.(ミモット)/ あんしん漢方)

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