“禁断の移籍”は起こるのか? ケインを失ったトッテナム、新ストライカーにアーセナルFWバログンを望む

[写真:Getty Images]

プレミアリーグで“禁断の移籍”が起こる可能性があるのかもしれない。

新シーズンの開幕を直前にしてエースであるイングランド代表FWハリー・ケインがチームを去ったトッテナム。代役のストライカー探しが緊急を要する事態となっている。

様々な選手の名前が浮上しており、チェルシーのベルギー代表FWロメル・ルカクやユベントスのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ、ポルトのイラン代表FWメフディ・タレミなどの名前も上がっている。

その中で、思わぬ名前が浮上。それがアーセナルのアメリカ代表FWフォラリン・バログン(22)だという。

イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、トッテナムが狙うストライカーたちはインテルが獲得を目指す選手と丸かぶりしているという状況。すでに手を引いたとされるルカクをはじめ、タレミもインテルが関心。そしてバログンもインテルが熱心に獲得を目指している選手だ。

インテルが獲得を望む中、アーセナルは5500万ユーロ(約87億5000万円)以上とバログンの値段を設定。インテルは財政的に余裕がなく、この金額を出すことはなかなか難しい。

そんな中で、インテルのライバルとしてトッテナムが急浮上。ただ、“ノースロンドン”で強烈なライバル関係にあるクラブ間の話となるだけに、アーセナルが売却したいと考えないとも見られている。

また、ヴラホビッチにも強い関心を示し、8000万ユーロ(約127億3000万円)を提示すればユベントスも売却する意向がある状況。ケインを売った資金で事足りるだけに、ダニエル・レヴィ会長がどう決断するかが重要だ。

バログンはアーセナルの下部組織育ちで、2022-23シーズンはスタッド・ランスでプレー。公式戦39試合で22ゴール3アシストとブレイクした。

アーセナルへと復帰したバログンだが、出場機会を求めているとのこと。ミケル・アルテタ監督も才能を評価している一方で、序列としてはかなり低いのも事実だ。

プレミアリーグの開幕戦となったノッティンガム・フォレスト戦ではメンバー外。ブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが手術を受けて離脱している中、先発どころはベンチにも入れない状況を考えると、本人が移籍を希望することは当然といえる。

なお、イギリス『デイリー・メール』によれば、バログンにはモナコも関心を寄せており、改善したオファーをアーセナルに出す見込み。トッテナムではなくモナコに売却する可能性も浮上している。

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