19日に「第60回津久見扇子踊り記念大会」 節目の晴れ舞台へ娘17人が猛稽古【大分県】

本番に向け稽古を積む扇子踊り娘=津久見市中央町のインフォメーションセンター
本番に向け稽古を積む扇子踊り娘
本番に向け稽古を積む扇子踊り娘

 【津久見】第60回津久見扇子踊り記念大会が19日午後7時から、津久見市の津久見駅前通りで開かれる。前回まではつくみん公園で開催していたが、商店街のにぎわいづくりを目的に会場を移した。節目の晴れ舞台に向け、総勢17人の扇子踊り娘が気を引き締めて稽古に励んでいる。

 津久見扇子踊りは県指定無形民俗文化財。約450年前の戦国時代、武士や農民の供養のために踊ったのが始まりで、武士の所作を取り入れた舞や華麗な扇子さばきが特徴とされる。

 扇子踊り娘は今年、新たに7人を認定した。7月下旬から本番直前まで計10回にわたって練習し、扇子の扱い方や踊りを習得する。

 今月10日夜は市内中央町のインフォメーションセンターに浴衣姿の15人が集まった。津久見扇子踊り保存会(小手川智佳子会長)のメンバーから指導を受け、振り付けや配置を最終調整。扇子の角度や指先の形など細かな動作を繰り返し確認した。

 初舞台となる甲斐麻紋(まあや)さん(23)=白蓮幼稚園=は「練習を積み重ね、少しずつ仕上がってきた」、後藤紗香さん(17)=津久見高2年=は「本番は緊張感を持って踊り切りたい」と話した。

 当日はJR津久見駅前に設置する特設舞台を中心に市民ら約520人が輪を作り、そろいの踊りを披露する。市観光協会は「会場が変わり、細かい動きまで間近で見られるはず。津久見の伝統芸能をぜひ楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

 問い合わせは同協会(0972.82.9521)。

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