お盆のUターンラッシュ 長崎県内 台風影響で分散傾向

大きな荷物を持って船から下りてくる帰省客ら=長崎市、長崎港ターミナル

 お盆に古里へ帰省した人たちのUターンラッシュが15日、長崎県内で本格化し、長崎市元船町の長崎港ターミナルは大きな荷物や土産を手にした家族連れらで混み合った。一方、台風7号の影響で空の便やJRの利用者は分散傾向。本県からのUターンは16日にピークを迎える見通し。
 長崎港ターミナルは離島からのUターン客でにぎわった。福岡市の中村優陽さん(29)は、新上五島町にある妻萌々子さん(24)の実家を2泊3日で訪問。「海で泳ぎ、お墓で花火をして楽しんだ。船が出るか心配したが、無事に帰れそうで良かった」と胸をなで下ろした。
 空の便は長崎と大阪、関西、神戸、中部を結ぶ計26便が欠航。大阪から家族3人で五島列島へ旅行に来て、長崎で足止めされた女性は「17日から仕事なので、長崎で1泊して16日に飛行機で帰る」と困った表情を浮かべた。
 JR九州によると、15日の西九州新幹線「かもめ」上りの自由席乗車率は、午後4時半現在で最大56%。東海道・山陽新幹線が終日、名古屋-岡山で計画運休した影響もあり、予定を早めてUターンした人もいたという。

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