夜空に平和願う大輪 水郷大江夏まつり花火大会

約4千発の花火が夏の夜空を彩った=大江町・最上川河畔

 県内の花火大会で最も歴史があるとされる「水郷大江夏まつり灯ろう流し花火大会」が15日夜、大江町の最上川河畔で開かれた。世界の平和を願う花火約4千発が夜空に大輪の花を咲かせた。

 最上川で水難事故に見舞われた人を供養する精霊(しょうろう)流しが由来とされ、1922(大正11)年に同時に花火が打ち上げられるようになった。101回目を迎えた今年のテーマは「希望」。新たな100年のスタートへの思いを込め、10号玉で始まった。最上川近くの3カ所から打ち上げられ、スターマインなどの彩り豊かな花火が水面を明るく染めた。終盤は音楽に合わせて次々と花火が打ち上がり、最後の特大の20号玉に観客は拍手をして歓声を上げていた。

 家族と訪れた山形市鈴川小1年竹川心莉愛(みりあ)さん(7)は「音が大きくてびっくり。近くで見られてうれしい」と感動した様子だった。

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