加越能の浮世絵ずらり 高岡市立博物館 広重の港と立山、藩政期の大関、佐々成政… 

佐伯さん(左)の説明を聞きながら浮世絵を鑑賞する来館者=高岡市立博物館

  ●10月9日まで 特別展

 高岡市立博物館の特別展「浮世絵に描かれた加越能」が同館で始まった。高岡市の浮世絵コレクター佐伯孝夫さんが所有する越中と加賀、能登の郷土浮世絵など72点が並び、来館者が見入った。

 初代歌川広重が山と海をセットに描き、相撲に見立てて勝負させる「山海見立相撲」の題材となった伏木港と立山をはじめ、1856(安政3)年に当時最高位の大関に昇進した現高岡市戸出出身の階ケ嶽龍右衛門(かいがたけりゅうえもん)や、戦国武将佐々成政などの絵が展示された。

 佐伯さんによる説明会も開かれ、来館者が説明を聞きながら絵にじっくりと見入った。展示は10月9日までで、9月2日には佐伯さんの講演会、9日と10月7日には説明会もある。

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