広陵(広島) ベスト8かけて慶応(神奈川)と延長戦の激闘 夏の甲子園

4年ぶりの夏の甲子園に出場した広陵高校(広島)です。慶応(神奈川)との3回戦に挑みました。

6年ぶりのベスト8へ神奈川県代表・慶応高校と戦いました。先発は、初戦に引き続き2年生エース・髙尾響 でした。

1回、フォアボ―ルとエラーで2アウト・2塁・3塁のピンチを背負うと、慶応高校・延末藍太 。きょう、初めて浴びたヒットがタイムリーに。先制点は、慶応高校に挙がります。

0―3で迎えた3回、2番の 谷本颯太(3年)から広陵打線が目覚めます。夏の甲子園、初ヒットが右中間を割るツーベースに。一気に得点圏へと進みます。

その後、2アウトから4番の 小林隼翔(3年)。とらえた打球をレフトへ運び、主将の一振りで2点差に詰め寄ります。

そして、5回。序盤、制球が定まらなかった髙尾は、ようやく真価を発揮しだします。きょう、最速の146キロを記録するなど、上位からの慶応高校打線を三者凡退に抑えます。

さらに6回、テンポよく2アウトまでこぎ着けると、投じた101球目。きょう、6個目の三振を奪い、2イニング連続で3人で切って取ります。

この力投に野手陣も応えます。そのウラ、2アウト・3塁から初戦でも得点を挙げている 松下水音(3年)。勝負強さを発揮し、2戦連続のタイムリーに。じわじわと追い上げます。

まだまだ止まりません。さらに7回、1アウトから広陵のボンズこと、真鍋慧(3年)。さらに4番の小林が連打で続き、チャンスを広げます。

5番・只石貫太(2年)。ショートへの当たりでしたが、その間にサードランナー生還。クリーンナップの3人で同点に追いつきます。

そして、試合は延長戦へ。タイブレーク制度により、ノーアウト1塁、2塁から始まった10回。すでに135球を投じてきたエース・髙尾が捕まります。「なんとしても抑えたかった」と踏ん張るも、ここで一挙、3失点。それでも152球・30個目のアウトまで投げきり、マウンドを後にします。

そしてそのウラ。最後の攻撃に追加点を奪うことはかなわず。広陵は、3回戦で最後の夏の戦いを終えました。

広陵高校 3年 小林隼翔 主将
「粘り強い野球はできたが、勝ちきることができなくて、くやしい」

広陵高校 2年 髙尾響 投手
「声かけやポジショニングは3年生は抜群だった。そういうところに助けられてきたので、自分が伝えていけたら」

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