全国高校野球 茨城・土浦日大、初の8強 専大松戸に10-6 6点差ひっくり返す

初の8強入りを決め、笑顔でアルプススタンドへ駆け出す土浦日大の選手=甲子園球場

全国高校野球選手権大会第10日は16日、甲子園球場で3回戦4試合が行われ、茨城県代表の土浦日大は専大松戸(千葉)に10-6で逆転勝ちし、準々決勝進出を決めた。8強入りは春夏を通じて初めて。次戦は19日の大会第12日第2試合で、八戸学院光星(青森)と対戦する。

土浦日大は初回3失点の後、0-6で迎えた三回、香取蒼太(3年)が反撃の口火を切る左前適時打を放ち、4連打などで一気に1点差まで迫った。四回には再び香取の左前適時打で同点とすると、五回に太刀川幸輝(同)への押し出し死球で勝ち越し、最大6点差をひっくり返した。その後も手を緩めず、16安打10得点で引き離した。

茨城県勢の8強入りは2016年の常総学院以来7年ぶり9回目。塚原歩生真主将(3年)は「甲子園は成長させてくれる。ここで満足せず、優勝旗をつかむため、また一戦必勝で勝ち上がりたい」と意気込みを語った。

小菅勲監督(56)と専大松戸の持丸修一監督(75)による公式戦での指揮官対決は、04年夏の茨城大会決勝以来。この時は小菅監督の下妻二が持丸監督率いる常総学院を8-2で破った。甲子園の大舞台で再び勝利した小菅監督は「持丸監督との駆け引きを楽しみにしていたが、6点を取られた時点でそれは無くなった。逆転は諦めなかった結果。選手たちの頑張りによるもの」と冷静に話した。

▽3回戦
専大松戸-土浦日大(16時51分、13,000人)
専大松戸 303000000│6
土浦日大 00513001×│10

(専)青野、梅沢、渡辺翼-吉田
(土)小森、伊藤彩、藤本-塚原

▽二塁打 中山、大森(専)
▽盗塁 清水友(1)太田(1)=(専)香取(2)鈴木(2)=(土)
▽残塁 専9土11
▽併殺 専1土0
▽暴投 藤本(土)=3回
▽審判(球)美野、三浦、大上、永井
▽試合時間 2時間30分(中断3分)

専大松戸―土浦日大 5回裏土浦日大2死満塁、後藤が左前に2点適時打を放ち、3点差に突き放す=甲子園球場

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