金沢無敗・ショウガタップリ 南関東デビュー、大井で6着

南関東競馬初挑戦で6着となったショウガタップリ(3番)=東京・大井競馬場

  ●吉原騎手「次につながる」

 地方競馬の全国交流重賞・第57回黒潮盃は16日、東京・大井競馬場で距離1800メートルに3歳馬14頭が出走して行われ、南関東に初参戦した金沢のショウガタップリ(吉原寛人騎乗)は6着だった。単勝2番人気のヒーローコール(浦和)が1分52秒1で優勝し、地方所属馬として初めて米GⅠに出走して2着となり、1番人気に推されたマンダリンヒーロー(大井)は2着だった。

 デビューから無傷の11連勝で挑んだ金沢の3歳最強牝馬にとって、南関東の一線級の壁は厚かった。

 ショウガタップリはここまで石川ダービーなど重賞6勝。「賞がたっぷり」の馬名通りの強さは、全国の競馬ファンの間で話題となり、この日は3番人気に推された。

 レースでは、スタート直後に好位につけたものの、遅いペースの中で馬群にもまれ、上位と差を縮めることはできなかった。レース後、吉原騎手は「マンダリンヒーローに付いていければよかったけど。残念だが苦しい中でよく我慢してくれた」と語った。

 記録が残る1973年以降、レベルの高い南関東で5着以内となった金沢所属馬は6頭。今回はわずかの差で掲示板は逃したものの、地方から初めての輸送で唯一参戦し、トップと1.9秒差の健闘を見せた。吉原騎手は「次につながるレースだった」と手応えを口にした。

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