朝乃山を貼り絵で応援 25日に富山県黒部市で大相撲黒部場所、デイサービス利用者制作

完成した貼り絵を囲む利用者=まごの手

 25日に富山県の黒部市総合体育センターで開かれる大相撲黒部場所(北日本新聞社特別後援)を盛り上げようと、地域のお年寄りらが力士を迎える準備を進めている。

 黒部市犬山の富山型デイサービスまごの手(中尾真奈美施設長)の利用者は、黒部場所への参加が期待される幕内朝乃山(富山市出身、高砂部屋)の貼り絵2枚を作った。それぞれ「朝乃山頑張れ!」「富山のスター」との応援メッセージが記されており、利用者らはけがの回復と、古里での活躍を願っている。

 利用者の多くが相撲好きで、朝乃山を応援していることから職員が企画。貼り絵は2枚とも縦120センチ、横95センチで、5月と7月にそれぞれ約1カ月かけ、優しい表情の朝乃山や流れ星などを描いた。職員が下絵を描き、高齢の利用者約30人が交代で、ちぎった色紙を貼って仕上げた。

 作り始めた頃、利用者や職員は地元で巡業が行われると知らなかった。1枚が完成した後に黒部場所の実施を知り、実行委員会に連絡したところ、市内の園児らの絵とともに、会場に掲示してもらえることになった。

 利用者は「会場に飾られるのが楽しみ」と本番を心待ちにしている。

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