神戸市役所「展望ロビー」秋に一般開放を再開へ コロナ禍で3年以上閉鎖 今月から修繕工事に着手

閉鎖されたままの神戸市役所1号館展望ロビー

 3年以上にわたって閉鎖が続く神戸市役所1号館の展望ロビーが、秋に一般開放を再開する見通しとなった。新型コロナウイルス禍の「3密」対策で一般開放をやめ、今年5月までワクチン接種会場に転用。市は盆明けから設備の修繕を行った上で、開放する予定という。

 高さ約100メートルの24階にある展望ロビーは、新型コロナの感染拡大が本格化した2020年4月から閉鎖された。パネル展などで開放された時期もあるが、緊急事態宣言による外出自粛要請や感染につながる密集を避ける目的などで立ち入りを制限。コロナ前は年間30万人前後が訪れ、神戸の眺望を楽しんでいた。

 コロナワクチン接種会場では21年8月から使用し、今年5月6日までに延べ5万2千回の接種が行われた。「5類」移行を機に会場としての役割を終えたが、一般開放は再開されていない。

 市庁舎課によると、ロビーのカーペットの汚れやくすみがあったり、壁紙がはがれていたりなど施設の傷みが目立つといい、今月から修繕工事に取りかかる。担当者は「9月までに修繕を終え、10月の一般開放を目指しているが、早まる可能性もある」。再開に時間がかかっている理由については「修繕すべきかどうかを庁内で調整していた」と説明した。 (金 旻革)

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