大きさ圧巻 全長約315メートル “動くテーマパーク” MSCベリッシマ 佐世保に初寄港

通路の両脇にレストランなどが並ぶ全長96メートルのプロムナード

 マルタ船籍のクルーズ船「MSCベリッシマ」が13日、佐世保に初寄港し、報道陣に公開された。17万トン級の寄港は初めてで、圧巻の大きさ。2千室以上の客室とショッピングモールなどを備えており、船の中であることを忘れてしまいそうなテーマパークのような空間だった。
 欧州最大のクルーズ会社、MSCクルーズの所有。日本に寄港する客船では過去最大級で、総トン数は約17万2千トン、全長約315メートル、高さ65メートル。
 船名は、イタリア語で「とても美しい」の意味。比較的安価な「カジュアルクルーズ」として運航している。船内には、スワロフスキー製のクリスタルを敷き詰めた階段や、両脇にブティックやレストランなどの店舗が並ぶ全長96メートルのプロムナードが目を引く。天井は発光ダイオード(LED)スクリーンで覆われ、時間によって映像が変わる。
 施設も充実。レストランやバー、カフェ、劇場だけでなく、カジノやマッサージ、美容室、ジムなどを備える。キッズルームのほか最上階にはウオータースライダーもあり、子どもから大人まで船内を楽しむことができる。
 同日は船内で歓迎セレモニーがあり、宮島大典市長が「滞在中に佐世保の魅力に触れていただき今後、何度も寄港いただくことを願う」と歓迎のあいさつ。林健二市議会議長は、MSCベリッシマの関係者と記念品を交換した。
 乗客約5千人は大型バスに乗り込みハウステンボスや九十九島パールシーなどを観光。同日夜、韓国・済州島にむけて出港した。10月にも佐世保に入る予定。

佐世保に初寄港したMSCベリッシマ=佐世保港三浦岸壁

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