インターハイ水球青森代表、連合チームで13年ぶり出場 「全国の舞台立てうれしい」17日初戦

インターハイの水球競技に、4校合同チーム「青森連合」として出場する選手たち。後列右端が舘山監督=16日、札幌市平岸プール

 北海道を主会場に開催中の全国高校総合体育大会(インターハイ)の水球競技に、青森山田、青森北、青森南、青森の4校からなる「青森連合」が青森県代表として出場する。少子化などを背景に今大会から、一部競技で合同チームでの参加が認められ、水球では県勢として13年ぶりに出場権を獲得した。17日の初戦を前に、主将の花岡晄成(青森山田3年)は「全国の舞台に立てることがとてもうれしい。一戦必勝で勝ち上がりたい」と闘志を燃やしている。

 青森連合の選手は、各校1~6人の計13人。水球は1チーム7人で構成されるため、単独校での出場は難しい状況にあった。昨年、青森山田は競泳選手を借りて大会に出場するなどしており、各校は近年、部員不足に頭を悩ませてきた。

 他の競技でも部員不足は深刻化しており、全国高校体育連盟は今年、水球を含む9競技について、合同チームでの参加を認める方向にかじを切った。新方針を受けて今春、4校は合同チームを組むことを決め、7月の東北予選を勝ち抜き、全国の切符を手にした。

 青森連合の舘山将司監督(42)は「インターハイの出場権があるかないかでは、選手のモチベーションは全く違う」と話す。合同チームとして、インターハイ出場を目指す機会が与えられたことを選手に伝えると、「『まじですか』と喜んで、目の色が変わった。間違いなく意欲向上につながった」と振り返る。

 全員が集まって練習することの難しさはあった。ただ、青森連合のメンバーは元々、青森県の国体少年チームとして練習してきたこともあり、舘山監督は「チームとしての完成度は他校に劣らない」と強調する。

 青森連合は初戦から、強豪・鳥羽(京都)とぶつかる。エースの砂川晃生(青森北3年)は「怖がらずにガンガン点を決めたい」と意気込み、「監督やコーチ、仲間への感謝の気持ちを大切に、試合に臨みたい」と力を込めた。

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