サウジ行きが決定的なGKボノ、セビージャ指揮官も退団否定せず「彼は出ていくと思う」

[写真:Getty Images]

セビージャのホセ・ルイス・メンディリバル監督がモロッコ代表GKボノ(32)の去就に言及した。スペイン『マルカ』が伝えている。

2019年夏にセビージャに加わり、以来守護神として通算142試合に出場しているボノ。2021-22シーズンにはサモラ賞を受賞した一流のキーパーだが、昨シーズン終盤に指揮官が代わったことで状況が変化。ホセ・ルイス・メンディリバル監督はエイバル時代の教え子であるセルビア代表GKマルコ・ドミトロビッチを優先的に起用し、ボノはカップ戦での出場がメインとなっていた。

今シーズンは11日に行われたラ・リーガ開幕節のバレンシア戦、16日に行われたUEFAスーパーカップのマンチェスター・シティ戦と開幕から2試合連続で先発起用されているボノだが、守護神不在の状況でシーズンを迎えることになったレアル・マドリーやバイエルンからの関心が噂されるなど、依然として去就は不透明となっていた。

そんな中、ブラジル代表FWネイマールも獲得したサウジアラビアのアル・ヒラルがボノの獲得に動き出し、すでにクラブ間と個人間のどちらでも合意に達している模様。移籍金は総額2000万ユーロ(約31億8000万円)程度とみられており、ボノはアル・ヒラルと年俸1000万ユーロ(約15億9000万円)超えの3年契約を結ぶと報じられている。

補強がない限りはボノをチームに残したいとも考えていたメンディリバル監督も、ボノの移籍を確信しているとシティ戦後に明かした。

「まだ決まっていないが、そのような状況にある。彼は出ていくと思うし、決定的なのかどうかはわからないが、サウジアラビアへの扉は開かれているようだ」

「昨シーズンの後、幹部陣にはこう言った。もし(チームを)改善できないのであれば、今のままにしておいてくれと。我々は今の状況に満足している。しかし、8月に行われるこういった競争は9月1日まで全てがオープンになっている。どうなるか全くわからないし、シーズンが始まる前にこの状況を終わらせるために誰が行動を起こさなければならないのかも私にはわからない」

なお、ボノが先発フル出場を果たしたUEFAスーパーカップのシティ戦は1-1のスコアで90分を終え、PK戦の末にシティが勝利。セビージャは今シーズン最初のタイトルを逃している。

© 株式会社シーソーゲーム