台風が去り、いつもの“夏”が…熱海のビーチには家族連れ戻る ガソリン不足も徐々に解消へ(静岡県)

お盆休みを直撃し、大きな爪痕を残した台風7号が過ぎ去り、静岡県内にはようやく晴れ間が戻りました。観光地や物流も、徐々に‟日常”が戻り始めています。

県内の物流にも大きな影響をもたらした台風7号。17日、静岡市内のガソリンスタンドを訪れてみると。

(記者)

「台風の影響で1台20リットルの制限がありましたが、いまはその制限がなく通常営業となっています」

石油元売り大手ENEOSは、台風の影響でガソリンなど石油製品の船舶による輸送が大幅に遅れ、休業や時短営業などの対応を余儀なくされました。

取材したガソリンスタンドでは十分な在庫が確保できず、14日と15日は、1台20リットルまでの給油制限をしていましたが、16日から在庫が確保できたことから、通常営業に戻したということです。

(ディオス日の出SS 出口 統括マネージャー)

「燃料が滞る可能性があると連絡を受けて、14日ごろから給油制限して営業した」「満タンにできて こちらも一安心」

給油に来た人の中には、台風の影響でお盆の予定を変更したいう人も。

(会社員)

「名古屋から車で帰って来た、新幹線もあのような状況になったので。さすがに遠出はできなかった」

ガソリンを安定的に供給できるようになるのは、来週以降になる見込みです。

(ディオス日の出SS 出口 統括マネージャー)

「まだ完全ではなく、きょうも通常の半分を卸している、在庫が少ない状態は続いている」

一方、夏のかき入れ時に影響が出た県内の観光地。17日、熱海市の海水浴場をのぞいてみると…

(記者)

「青空が戻った熱海市です、熱海サンビーチはごらんのようにたくさんの人で賑わっています」

今週に入ってから厚い雲に覆われ続けた観光地、熱海。

17日は肌を突き刺すような太陽が戻り、ビーチにはたくさんの人が訪れ海水浴を楽しんでいました。16日から再設置されたウォーターパークにも、家族連れが殺到し、関係者もほっと胸をなでおろしていました。

(ウォーターパーク運営者)

「台風がきたときは寂しかったが、青空が戻ってきて活気が出てきてうれしい」「ウォーターパークも8月27日まで予定されている、残り少ないがここで皆さんに来てもらい楽しんでもらいたい」

まもなく夏休みも終盤へ。観光地はラストスパートに力を入れます。

一方、こちらは松崎町の雲見海水浴場。

(記者)

「きのうはここも雨が降ったり止んだりしていて海水浴客は少なかったということです。きょうは家族連れなどがみえ、いつものビーチに戻っているようです」

(海水浴客)

「海はきれい、魚がちゃんと見える、ヤドカリと貝です」

「心配してたけれど、きのうの台風で、きれいで良かったです」

ビーチのすぐ近くにある“雲見の温泉街”。約30軒の旅館や民宿が立ち並んでいますが…。

2022年8月14日、台風の影響で太田川が氾濫…、“お盆休み”を直撃しました。

特に川沿いの民宿6軒が大きな被害を受けました。こちらの民宿もその1軒。畳や床をリフォームして今年の「お盆期間」を迎える予定でしたが…。

(庄兵衛 高橋一成さん)

「天気予報で台風がこっちに向かっていると、そのころからキャンセルが始まった」

“お盆期間”は半分以上のキャンセルが出てしまいました。しかし、夏休みはまだまだこれから。台風も通り過ぎ、8月一杯は例年通りに予約が入ってきているといいます。

(庄兵衛 高橋一成さん)

「景勝地できれいな場所なので、海産物も新鮮だし」「伊勢エビ好きの方が毎年来ます。9月から10月にかけて頑張りたい」

伊勢エビ漁は9月中旬からですが、それまでは自慢の地魚やサザエなど海の幸でおもてなしをするということです。

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