戦争の悲惨さ伝える展示 釜石市立図書館、30日まで

国内外の戦争や平和に関する本が並ぶ図書展

 釜石市立図書館(川畑広恵館長)は30日まで、同市小佐野町の同館で図書展「戦争と平和―あの日、戦争があった―」を開いている。太平洋戦争末期に同市が標的となった艦砲射撃に関する資料や国内外の絵本が並び、戦争の悲惨さを伝えている。

 終戦を迎えた8月に合わせて企画。艦砲射撃直後の1945年に米軍がまとめた報告書「アクションリポート」の複製と翻訳のほか、写真家の石内都さんが広島の被爆遺品を撮影した「ひろしま」、ロシアのウクライナ侵攻関連の書籍など132点が並ぶ。

 26日午前10時半~同11時半には、同市の読書サポーター「颯(かぜ)・2000」と川畑館長による朗読会「わたしたちのことばで語る戦争の記憶」も開かれる。「焼き場に立つ少年」を撮影した米従軍カメラマン、故ジョー・オダネルさんの手記などを朗読する。

 月曜休館。問い合わせは同館(0193.25.2233)へ。

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