平戸の中学生が地域課題を考える 市長に空き家や漂流ゴミの解決策提案 ふるさとプロジェクト会議

平戸の中学生が地域の課題を考え、解決策などを市長に提案した「ふるさとプロジェクト会議」=平戸市未来創造館(市提供)

 長崎県平戸市内の中学8校が地域課題を探り、考えた解決策などを黒田成彦市長に発表する「ふるさとプロジェクト会議」が同市岩の上町の市未来創造館であり、大島中は空き家対策として「カフェとして活用」、中野中は漂着ごみなどの対策として「イベントの要素を取り込んだ清掃活動」を提案した。
 2019年度まで市議会議場で一般質問形式で実施した「子ども議会」を刷新。21年度から生徒が市長に提案し、各校代表生徒と市長が意見交換する形式にした。
 8校の提案から事前に2件を選択。大島中は空き家をカフェとして活用し、住民や観光客が集う場にすることなどを提案。中野中は海岸の漂着ごみ対策として清掃・美化活動にポイント制など楽しめる要素を取り入れ、集めたごみでアート作品を創造する構想を披露した。
 ほかの6校の生徒は発表した2校に質問したり、改善点を提案したりした。黒田市長は両校の提案と各校代表の意見、補足のアイデアなどを熱心に聞き入った。大島中3年の松山凛香さん(15)は「他校の代表と平戸のことを話せて勉強になった。これからの学校生活に生かしたい」と話した。

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