長崎県民、職員らに感謝 中村県警本部長が離任会見

離任あいさつをする中村本部長=長崎市、県警本部

 18日付で警察庁長官官房付に転任する中村亮県警本部長(54)=警視監=が17日、長崎県警本部で離任会見を開いた。外務省出身で初の警察業務に重責を感じていたとしつつ、県民や県警職員らに「信頼と支援を寄せていただき、心からお礼を申し上げたい」と感謝の言葉を述べた。
 印象に残った事件として、2009年に大村市で起きた女性殺害の容疑者逮捕と、今年6月に松浦市のコンビニで発生した強盗殺人未遂を挙げた。また佐世保署員がパワーハラスメントを苦に自殺した問題にも触れ、「(職場の)風通しの良さをいかにつくっていくかに尽力した」とし、新本部長にも「重要事項」として引き継ぐ意向を示した。
 2年過ごした長崎を「第二のふるさと」と表現。「長崎の素晴らしさを東京、世界に紹介していきたい」と笑顔をみせた。

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