「猛暑」が追い打ち 車のトラブル急増!タイヤに潜む危険とは? JAFのロードサービスに密着

夏休みの旅行や帰省などで交通量が増え、車のトラブルが相次ぐシーズン。その対応に追われたJAFのロードサービスに取材をすると、「猛暑」による車への影響が見えてきました。

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「焼津市でブレーキの利きが悪いという依頼が来ていますね」

JAF静岡支部に勤務する隊員歴17年の救援のスペシャリスト、増田泰之さんです。依頼は、静岡県焼津市の女性。現場に向かいます。

女性はブレーキの異変を感じため運転をやめたといいます。

<JAF静岡支部 増田泰之さん>
「ブレーキのオイル自体は入ってはいるので、内部の機構のトラブルの可能性があるので、危ないので運んだ方がいいかなと。運ぶ形でいいですかね?」

<女性>
「いいです、してください」

暑いこの時期、救援要請は多くなります。

<JAF静岡支部 増田泰之さん>
「静岡市駿河区曲金でバッテリー上がりですね」

車のエンジンがかからないという依頼でした。

<依頼者>
「きのうは乗っていました」

<JAF静岡支部 増田泰之さん>
「ちょっと見てみますね」

原因はすぐにわかりました。

<JAF静岡支部 増田泰之さん>
「いま電圧計ると6ボルトで、やはり電圧が落ちてますので、バッテリーが上がっています」

依頼者の男性は、ルームランプをつけたまま車を放置してしまったといいます。この猛暑で目立つ救援要請の一つが、「バッテリー上がり」です。

<JAF静岡支部 増田泰之さん>
「今は夏の時期になりますと、どうしてもエアコン使いますので、バッテリーには負担がかかるので、年数がたっているバッテリーは一度お店とかで点検してもらった方が安心かと思いますね、この時期は」

現場では、携帯電源を車のバッテリーにつなぎ充電します。すると。

<依頼者>
「すぐエンジンがつきました。助かりました。」

30分もかからず、作業は完了しました。

JAFによりますと、2022年1年間、依頼が一番多かったのが「バッテリー上がり」のトラブルで全体の4割に上ります。

一方、高速道路では「タイヤのトラブル」が約2万4000件で最も多くなっています。一見、暑さとは関係なさそうに見えるタイヤのトラブルですが、JAFよりますと、これにも「猛暑」が関係しているといいます。

<JAF静岡支部 増田泰之さん>
「路面の温度が上がりますので、タイヤが劣化していますと、熱の影響でバーストしたり、劣化して空気が漏れてしまうことがある」

猛暑により高温となった路面を空気圧が下がったタイヤで走ると、路面に接触する面が増えることで、摩擦によるタイヤへの負担がかかるといいます。劣化したタイヤであるほど、熱によって亀裂が入ったり、パンクやバーストしたりする危険性が高いといいます。

<JAF静岡支部 増田泰之さん>
「スリップサインと言って、溝がないようでしたら、滑りやすくなり、パンクしたりするので交換時期ではあります。少しでもお出かけ前に車を見ていただければ多少はトラブルに遭う率は少なくなると思うんですけどね」

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