「広がらないことを祈るだけ」新型コロナ 静岡県で1日平均2000人感染か お盆後に「第9波」ピークのおそれも

静岡県は8月18日、新型コロナの先週の県内の感染者について、推計で1日あたり2000人とみられると発表しました。夏休みやお盆休みで人の動きが活発になり、県は、お盆の後に「第9波」のピークが来るおそれがあるとしています。

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<チルドレンクリニックでの診察の様子>
「お熱?昨日の夜からね。咳とかお鼻は特にない?」

浜松市中区の小児科、チルドレンクリニック。夏休みに入って新型コロナと診断される患者の数は、それ以前の2倍になったといいます。

<チルドレンクリニック 辻徹院長>
「今週は、ほか(の病院)がお盆休みなのかもしれないけど、結構発熱の患者さんが来た。毎日10名弱ほどの陽性者が出ているような感じ」
Q.これまではもっと少なかった?
「少なかった。5人前後くらい」

新型コロナについて、これから先、急激な感染拡大となっていくのか、それとも落ち着いていくのか、いまがまさにターニングポイントだといいます。

<チルドレンクリニック 辻徹院長>
「(今は)波の立ち上がりの辺りで止まっていて、どうなるかというところだと思う。小さい波で終わるのか、大きくなるのかという。8月末から学校が始まって、広がらないことを祈るだけ」

県によりますと、8月13日までの1週間で定点医療機関あたりの患者数は15.81人。県は2週間前の8月4日、独自に定める基準で最も深刻な「感染拡大警報」を発表。その時よりも減少傾向にありますが、依然、警報レベルに近い水準です。

県は8月11日が祝日で、多くの医療機関が休診だった影響による減少の可能性もあるとしています。8月13日までの1週間の全ての感染者数は約1万3900人。1日の平均にすると2000人と推計されます。

<県感染症管理センター 後藤幹生センター長(8月4日)>
「過去2年間、8月に流行の波がきた事実があり、今年も当てはまらない理由はなく、当てはまった。人の移動が激しくなる、旅行や帰省といった時期」

2022年の夏の「第7波」と比べると、2023年の夏は増加の傾向は緩やかとしながらも、感染のピークは2022年と同じく、お盆の後に来るおそれがあると指摘しています。

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