迷子の9歳男児保護、男子高校生に感謝状「無事に帰ってもらえてよかった」

平山署長から感謝状を受け取る増田さん(京都府警京田辺市・京都府警田辺署)

 迷子の保護に協力したとして、京都府警田辺署は西城陽高校1年、増田開吏さん(15)に感謝状を贈った。

 増田さんは7月8日午後7時10分ごろ、下校途中に、山城大橋付近の路上で1人でタクシーに乗ろうとしていた小学3年の男児(9)に気付き、声をかけた。30分ほど一緒に歩き、京田辺市内の自宅に送り届けた。男児は1人で外出し、帰り方が分からなくなっていたという。

 同署であった贈呈式で、増田さんは平山有一署長から感謝状を受け取った。男児は城陽市方面の道路に立っていたこともあり、平山署長は「大捜索になる可能性もあった。早く送り届けてくれたことに感謝したい」と話した。

 増田さんは送り届ける間、男児を不安がらせないため会話が途切れないように心がけた。「話題には困ったが、安心させたい気持ちでいっぱいだった。無事に帰ってもらえてよかった」と笑顔で振り返った。

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