主役は子ども 松浦「星鹿ジャンガラ」 独特のかけ声で練り歩き

小のぼりを手に「ナームホーリ、ホッポンジャ、ホイホイホイ」と声を合わせる子どもたち=松浦市星鹿町、浄土寺

 松浦市星鹿町のお盆の伝統行事「ジャンガラ」(市指定無形民俗文化財)が15日、星鹿、牟田両地区であり、住民が竹と布で作ったのぼりを担いで練り歩き、独特のかけ声を唱えながら疫病退散や豊漁豊作を願った。
 「星鹿ジャンガラ」は鎌倉期の元寇で、元軍に内通した僧の墓を通行人がたたいて罪を戒めたのが始まりとされる。約10人の大人が長さ約10メートルの大のぼり2本を担ぎ、約20人の子どもが約2メートルの小のぼりを持ち、列をつくって歩いた。終点の浄土寺では「ナームホーリ、ホッポンジャ、ホイホイホイ」のかけ声に合わせて境内を周回した。
 星鹿育成会の山口展弘会長(50)は「この行事の主役は子どもたち。人の数が減る中でもしっかり継承していきたい」と話した。

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