手作り「廃材楽器」で演奏会 放課後デイの子どもたち リズム合わせ童謡披露

手作りした廃材楽器で演奏する子どもたち=イオンタウン長与

 放課後等デイサービスに通う子どもたちが海ごみを拾い、それを使って手作りした「廃材楽器」で自ら演奏するイベントが17日、西彼長与町北陽台1丁目のイオンタウン長与で開かれた。
 同イオンタウン内で放課後デイや通所介護を運営する「エフ・ステージ イオンタウン長与 daydream」が初めて企画。国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みの一環。
 子どもたちは4月から海ごみ問題について学び、実際に3度海に出かけ、ごみを拾った。その後、集めた廃材を使い、ペットボトルにストローの破片を入れた「マラカス」や、空き缶と食品トレーとペットボトルのふたを組み合わせた「太鼓」などの楽器を作った。
 演奏会では子どもたち10人が「おもちゃのチャチャチャ」など3曲を披露した。リズムに合わせ廃材楽器を元気よく奏でる姿に、同じ施設で過ごす高齢通所者や保護者ら約30人の観客から大きな拍手が送られた。
 マラカスで参加した町立高田小5年の松下尚仁さん(10)は「海にプラスチック系のごみがたくさん落ちていて、何とかしなきゃと思った。(演奏は)タイミングよく音が出せて楽しかった」と話した。
 子どもたちが作った廃材楽器や、取り組みの様子をまとめたボードを、同イオンタウンで8月末まで展示している。

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