白神英語ガイド手応え 青森南高生、十二湖(深浦町)でALTに実践

ALT(右手前)に英語でガイドする青森南生=17日、深浦町の十二湖「青池」
ALT(左から2人目)に英語でガイドする青森南生=17日、深浦町の十二湖

 青森市の青森南高校の生徒有志12人が17日、深浦町の十二湖で、英語によるガイドを行った。生徒たちは6月にも十二湖を訪れ、地元ガイドから、今年、世界自然遺産登録30周年を迎える白神山地の自然について教わっていた。その内容を基に、約2カ月かけて同校の外国語指導助手(ALT)や英語教師とともにガイド原稿を作成。この日は同町とつがる市のALTに対してガイドを実践し、評判は上々だった。

 生徒たちは3班に分かれ、ALTとともに青池やブナ自然林、沸壺の池を巡りながら、池や動植物に関する知識を英語でガイド。

 深浦町出身の山﨑詠弓(えこ)さん(3年)はガイドの出来を「今回は60点」と謙遜しながらも、「楽しんでくれた様子で良かった。これから入学する後輩にも活動をつなげていきたい。季節ごとに訪れ、もっと知識を深めていくことができればと思う」と話していた。

 ガイドを受けた深浦町のALTレベッカ・レイノルズさん(24)は「青池には来たことがあったけど、今回はブナ林や沸壺の池も楽しかった。英語も分かりやすくてベリーグッド」。つがる市のALTミッシェル・マッカーティーさん(26)は「木のことをよく調べていて、触ったりする体験も面白かった。英語も頑張っていた」と感想を述べた。

 ガイドに同行した町総合戦略課の黄金崎芳幸課長は「十二湖に来たことがない県内の高校生も多いと思う。このような機会を通じ、関係人口が広がってくれれば」と話した。

 青森南高生は、英語で十二湖の魅力を紹介した外国人向けリーフレットを作成した。同町の宿泊施設「アオーネ白神十二湖」のフロントに近く設置される予定。

© 株式会社東奥日報社