東京都心は向こう1週間も35℃以上 危険で記録的な残暑予想 熱中症に厳重警戒

 今年の東京都心は、最高気温35℃以上の猛暑日日数が過去最多になるなど、記録的な暑さとなっている。東京都心は向こう1週間も連日35℃以上が予想されており、立秋を過ぎて暦の上では秋が始まっているが、今年は危険で記録的な残暑となりそうだ。熱中症に厳重な警戒を続ける必要がある。

東京都心 今年はすでに記録的な猛暑日日数

 今年の東京都心は記録的な暑さとなっている。最高気温が35℃以上の猛暑日の日数は、先月は13日間、今月は18日(金)までに6日間で合計19日間となり、1875年からの統計開始以来、過去最多となっている。
 関東はきょう19日(土)も高気圧に覆われて晴れ、南からは暖かい空気が流れ込むため気温が高くなる予想。東京都心の最高気温は36℃と、今年20日目の猛暑日となりそうだ。

東京都心はあす以降も猛暑日 熊谷は40℃迫る日も

 関東はこの先も猛暑日が続出する見通し。東京都心はあす20日(日)以降も最高気温は35℃以上が予想され、過去最多の猛暑日日数をさらに更新しそうだ。もし予報通り26日(土)まで猛暑日となれば、今年に入って27日と約1か月間に相当する日数が35℃以上の異例な暑さだったことになる。

 また、熊谷(埼玉)では40℃近くまで気温が上がる日があり、場合によっては40℃を超えるおそれもある。立秋を過ぎて暦の上では秋が始まっているが、今年は危険で記録的な残暑となりそうだ。周囲と声を掛け合いながらこまめに水分や休憩をとり、できるだけ涼しい所で過ごすなど熱中症に厳重に警戒したい。

熱中症の疑いがある場合の対処例

 万が一、自身や周囲で熱中症の疑いがある場合、環境省によると、もし「めまい」「吐き気」「高い体温」や「意識の障害」など体に異常が生じた場合、すぐに風通しのよい日陰、できれば冷房の効いている室内などに移動する必要があるとしている。その後、衣類をゆるめて体を冷やし、水分・塩分を補給するといいそうだ。
 また、改善しない場合はすみやかに医療機関を受診し、意識がない場合やまっすぐ歩けない場合などは救急車を呼び、到着までの間は積極的に体を冷やすよう呼び掛けている。

(気象予報士・鈴木悠)

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