クリミア橋爆破、長官自ら関与 ウクライナ保安局、昨年10月

クリミア橋から上がる炎と煙=2022年10月(AP=共同)

 【キーウ共同】ロシア本土とウクライナ南部クリミア半島をつなぐクリミア橋が崩落した昨年10月の爆破について、ウクライナ保安局(SBU)のマリュク長官は、自身が作戦に関与したと表明した。ウクライナが明確に実行を認めるのは初めてとみられる。同国メディアが19日にインタビューを報じた。

 マリュク氏によると、建築用資材に包まれた21トンの爆発物を大型トラックに運ばせ、クリミア橋を走行中に爆発させたという。爆発は二つの橋脚のほぼ中間地点で起き、片側車線が崩落。作戦を知らなかった大型トラックの運転手や乗用車のロシア人夫婦ら少なくとも3人が死亡した。

 ロシア当局はウクライナのブダノフ国防省情報総局長が主導したと断定したが、マリュク氏はこれを否定。自身と部下2人が関与し、爆破の瞬間も遠隔で監視していたと明らかにした。民間人の犠牲については言及しなかった。

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