宇都宮で「ブラック・ジャックセミナー」 将来の医師に… 中学生が最新医療を体験

医師の指導を受けながら内視鏡トレーニングを体験する中学生ら=19日午後、宇都宮市竹林町

 中学生が最新の医療技術を体験する「ブラック・ジャックセミナー」が19日、宇都宮市竹林町の済生会宇都宮病院で開かれた。県内外の41人が参加し、医療現場で使われている機器を用いて手術や救急救命処置を模擬体験した。

 社会貢献活動の一環で「将来の医師を育てる」ことが狙い。生徒たちは6班に分かれ、救急救命や手術縫合など6種の活動を順番に体験。同病院の医師ら約40人が指導や助言を行った。

 手術着を着た生徒たちは摩擦熱で組織の凝固と切開を同時に行う「超音波メス」で鶏肉を切開したり、内視鏡のトレーニング機器を操作したりしていた。

 同市星が丘中2年根本美羽(ねもとみう)さん(14)は「作業は思っていたより細かく難しかった。将来は人の命を救える医療関係の道に進みたい」と話した。

医師の指導を受けながら超音波メスを体験する中学生ら=19日午後、宇都宮市竹林町

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