ディバラがスペインメディアに独白「サウジの人々にもビッグネームを見る権利がある」

写真:開幕を目前に控え、インタビューに応じたディバラ ©Getty Images

ローマに所属するアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラが、2023-24シーズンのセリエA開幕を間近に控え、スペイン『アス』紙電子版のインタビューに答えた。

ディバラは開幕を目前に控えた今の心境について「とてもハッピーだ。プレシーズンのトレーニングに最初から参加するのは数年ぶりだったけど、すごくいい気分だ」とコメント。今夏、欧州で活躍するビッグネームのサウジアラビアへの移籍が相次いでいることについては次のように語り、理解を示した。

「サッカーは世界的なスポーツであり、世界中で見られている。サウジアラビアの人々も我々と同様、ビッグネームを間近で見る権利を持っている。あとは選手たちそれぞれの決断次第だ。(サウジ・プロフェッショナルリーグの)競技レベルはものすごいスピードで高まっている。かつてのMLSがそうだったように、多くの選手と契約を結んでいるからね」

ディバラ自身もサウジアラビアのクラブから関心を示されていたようだが、ローマ残留を決断した。

「ここがいいと感じているからだ。このクラブは僕のことを手厚く扱ってくれている。休暇中は事あるごとにモウ(ジョゼ・モウリーニョ監督)と会話をしていた。何らかの形で貢献したいというのが共通の意見だったよ。昨シーズンは(UEFAヨーロッパリーグ優勝という)目標の達成に近づき、(PK戦で敗れたことで)ほろ苦い思い出だけが残った。だけど、すべての場面で居心地の良さを感じているよ」

前所属のユヴェントスには7シーズンにわたって在籍し、公式戦通算293試合115ゴールの成績を残すとともに、セリエAで5連覇など12の主要タイトルを獲得したものの、昨夏にローマに新天地を求めた。ディバラはこの時の心境についても語っている。

「移籍は簡単ではなかったし、予想外だった。移籍する数カ月前に構想外を伝えられたが、その数日前までは真逆の状況だった。多くの時間を過ごし、自分の家のように感じていたので、大きなショックを受けたよ。僕はユヴェントスに残りたかったけど、サッカーにはこういうこともある。選手として、人間として成長させてくれたクラブには感謝しているし、これからも感謝し続けるだろう」

現在のコンディションについて「成熟期を迎え、フィジカルコンディションも良好なので、僕は今、理想的な瞬間を過ごしている」と語るディバラは、現在の目標を次のように語っている。

「第一の目標は、常に100%の状態でいること。第二の目標は勝つことだ。勝利を収めたら、次の試合も勝ちたくなる。ロッカールームには多くのトロフィーを獲得した選手と監督がいる。彼らが勝者のメンタリティーを育て、決定的な力を生み出してくれるだろう」

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