自動運転を市街地に拡大 陸前高田・9月、観光事業と連携

高田松原津波復興祈念公園で行われた自動運転車の実証実験。本年度は運行エリアを拡大する=2022年9月

 陸前高田市は9月、気仙町の高田松原津波復興祈念公園から高田町の中心市街地までの区間で、自動運転車の運行実証実験を始める。昨年度、公園内で行った実験の成果を踏まえ、運行エリアを拡大し、市内飲食店などで特典を受けられる観光周遊パスポート事業「高田旅パス」と連携。地域経済への波及効果や移動の利便性を検証し、2025年度の本格運行につなげる。

 19キロ以下で走る10人乗りの電気自動車2台を運行。9月1~7日にテスト走行し、同8~30日に一般客を乗せる。

 昨年9月に行われた1回目の実験は、運行ルートを見学者の多い園内西側に絞り、運行18日で計780人が乗車した。2回目の実験は今年2、3月に行われ、走行エリアを園内全域に拡大。29日間運行し、利用者数は平日354人、休日333人の計687人。1日当たりの平均利用者数は23.7人だった。

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