青森県野辺地町の「のへじ祇園まつり」は3日目の19日、海上渡御を行った。各祭典部や神社の有志や子どもたちを乗せた10隻が神楽を奏でながら、同町沖の陸奥湾をパレードし、海上安全と大漁を祈った。
海上渡御は天候不良など、海が荒れた場合は中止となるため、新型コロナウイルス感染拡大前でも4~5年に1度しか行えないという。2020年からのコロナ禍もあり、この日は5年ぶりの実施となった。
船には神社のみこしや、各祭典部の山車を先導する「町印(ちょうじるし)」、太鼓などを持ち込み、勇ましく出港。浜町組祭典部の「鷹丸」を先頭に、大漁旗をなびかせ、太鼓、笛、手びらがねによる優雅な音色を響かせながら、町内の海を端から端まで約1時間かけて回った。
この日は主催者(町と町観光協会)が中日審査の結果も発表。運行が整然としているかを審査する流粋(りゅうすい)賞に、下袋町組祭典部が選ばれた。