青森県内20代、20年で半減 県推計人口、東奥日報社が集計

 青森県が毎年10月1日時点でまとめている県推計人口を東奥日報が集計した結果、2002年からの20年間で、県内の20代の人口がほぼ半減したことが分かった。02年に16万5939人いた20代は、22年に48.87%減の8万4847人になった。一方で70歳以上は約1.5倍に増加。人口構成が急激に変化し、少子高齢化が大きく進行したことが見て取れる。

 県人口の総数は02年が146万7788人、22年が120万4343人で、26万3445人(17.95%)減った。

 年代別の減少率は20代が最も大きく、10歳未満は44.50%減の7万5490人、10代は42.12%減の9万6554人、30代は38.51%減の10万9650人となり、若い世代の減少が目立った。男女別では、20代女性の減少率が50.28%となり、全世代で唯一、人口が20年間で半数以下になった。20代男性の減少率は47.53%だった。

 若い世代の減少に伴い、02年に1万2434人だった本県の出生数は、22年に半数以下の5985人になった。出産世代が減ることで、少子化がさらに進行する状況になっている。

 一方、70代、80代、90歳以上は20年間でいずれも増加した。年代別で最も人口が多いのは02年が50代で、22年は70代だった。

 70代は25.08%増の18万678人、80代はほぼ倍増し10万9856人に。90歳以上も3.38倍に当たる3万67人になった。平均寿命の延びなどにより、県内で高齢化が一層顕著になった。

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