青森・大鰐町で1時間に41mm超の大雨 20日夕方、8月観測史上最多

 20日の県内は高気圧の縁に沿って暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となった影響で津軽地方の一部で大雨に見舞われた。青森地方気象台によると、平川市碇ケ関で同日未明の降り始めから午後7時までの降水量が83.0ミリを記録。大鰐町では同日夕、1時間降水量が41.5ミリとなり、8月の観測史上最多を更新した。

 同気象台によると、降り始めから午後7時までの降水量は鯵ケ沢55.5ミリ、大鰐49.5ミリ。1時間降水量は碇ケ関45.0ミリ、鯵ケ沢31.5ミリだった。

 県と同気象台は大鰐町と周辺の弘前、平川両市に土砂災害警戒情報や大雨警報などを発令し、注意を呼びかけた。県は午後5時13分に災害警戒本部を設置。県内で被害は確認されず、同日夜までにいずれも解除、廃止された。大雨の影響で交通機関も乱れた。JR奥羽線と五能線の上下計17本が運休、800人に影響が出た。高速道路では東北自動車道の大鰐弘前インターチェンジ(IC)-碇ケ関IC間の上下線で約4時間、通行止めとなった。

 同気象台によると、21日の県内は晴れや曇りとなる見込みだが、津軽と三八上北では昼過ぎから夜の初めごろに一時、雨が降る所もあるという。

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